【0〜2歳の年齢別で紹介!】寝かしつけのコツとは?保育士さんに聞きました!
寝かしつけがうまくできなくて、苦戦することってありますよね。毎日の育児や仕事でクタクタなママやパパにとって、子どもの寝かしつけは一番最後のひと仕事。我が子よ、なんとか寝ついておくれ…と願う寝かしつけのヒントになればと、保育士さんや育児ママ・パパに「寝かしつけのコツ」を聞いてみました。
保育士さん、寝かしつけのコツってありますか?
毎日たくさんの赤ちゃんに触れ合っている保育士さんに「寝かしつけのコツ」や、今の悩みを相談してみました。
保育士:安井さん
いつも実践されている「寝かしつけの工夫」や「コツ」を教えてください。
寝かしつけの環境ですと、保育園ではお昼寝にカーテンを閉めて室内を暗めにし、オルゴールの音楽を流しています。寝具は子どもの月齢や好みに合わせて布団やコットを用意したり、タオルを丸めて枕を作ってあげたり、クッションを敷タオルの下に入れたり、ついたてで壁を作って1人だけの空間を作ったり。
ひとり一人の性格や入眠時に安心できる方法を把握して、お昼寝の環境を整えています。
年齢別で具体的な寝かしつけのコツがあれば、知りたいです!
0歳児
0歳児は、お昼寝間が短かったり午前睡 (午前中のお昼寝)が必要な子がいたりと、ひとり一人異なります。午前睡に関しては、睡眠時間が長すぎると午前中の活動に参加できず遊ぶ時間が短くなったり、お腹が空きにくくなってしまいます。また、お昼寝のときに眠れなくなる原因にもなるので、午前睡の時間は私たちで調節しています。
眠たくなるタイミングもそれぞれで、食事中や食事後にすぐに眠たくなる子もいれば、食事後に少し遊んで寝る子もいます。具体的な寝かしつけのコツとしては、無理に寝かようとせずに、眠たそうな素振りやサインが見られたタイミングで、抱っこやおんぶなどのスキンシップを取りながら、ゆったりとした雰囲気の中で入眠できるように関わるといいと思います。
おしゃぶりやタオル、ぬいぐるみを手に持って眠る子もいるので、お気に入りの入眠グッズがあれば、上手に活用することで子どもも安心して入眠できると思いますよ。
1歳児
1歳という年齢は同じ学年とはいえ、高月齢と低月齢では発達の差が見られる年頃です。低月齢の子は午前睡をする子もいます。月齢が上がるにつれて一人で入眠する子が増えはじめ、食事後に自分の寝具がある場所まで行き、お昼寝の準備をするようにもなります。
具体的な寝かしつけのコツとしては、まだ一人で眠ることが難しい子に対しては、スキンタッチ(お腹や背中を優しくトントンとさすってあげたり、手を握ったり頭や顔をさするなど)をしながら、オルゴールを流したり子守唄を歌ったり、必要な子には抱っこしながら少しゆらゆらしていると、眠ってくれます。
2歳児
2歳児になると、ほとんどの子が食事後に自分の寝具まで行って、寝かしつけなくても一人で入眠しています。なかなか眠れそうにないときや、 病み上がりのときは、そばについてスキンタッチをするように心がけています。
また、自我が強くなり言葉も理解できるようになって、自分の思いを伝えてくれるようになる学年です。寝かしつけのときに「○○してほしい」「○○したい」など自分なりの入眠しやすい要求があるときには、応えてあげるようにしています。
寝かしつけても「寝てくれないときの原因」って、どんなことがありますか?
「夜更かしをして朝起きる時間が遅く、生活リズムが崩れている」「日中に体を動かして遊んでいない」「睡眠の環境が整っていない」などの原因が思い当たります。生活のリズムが整っていると自然と食欲がわいて、体をしっかり動かして活動することができるので、入眠もスムーズです。
また、お昼寝や夜の寝かしつけの際に「おもちゃが散らかったままの状態」や「テレビや電気がついている状態」だと、子どもも「寝る時間」だと認識しづらく、周りが気になって入眠の妨げになってしまいます。まずは寝かしつけの前に、入眠環境を整えてあげてみてください。
抱っこしたまま寝かしつけても、布団におろすと起きてしまうことがよくあります。そんなときは、どうしていますか?
いわゆる「背中スイッチ」が入ってしまう状態ですね。抱っこやおんぶで寝かしつけをすると、肌が触れ合っていたぬくもりや安心感が離れてしまったときに敏感に反応して、目が覚めてしまいがちです。寝かしつけは焦らずに、子どもが深い眠りに入るまでしっかり行うのがポイントです。
子どもが「抱っこされている」という感覚と安心感を持続できるように、降ろす時には慎重に、(ビリビリ電流が貼り廻られた空間を当たらないように移動するような感覚と似ていると思います笑)3ステップを試してみてください。
寝かしつけの「3ステップ」
子どもと自分の胴をくっつけたまま
ゆっくりと寝具に降ろして
最後に首元の腕をゆっくりと抜く
まだ抱っこされているかのように子どもの両腕を優しく押さえながらトントンしてあげたり、クッションやタオルを首元や背中部分などに置いて、浅い眠りになった時にでも「何かに触れている」という感覚が分かるように固定してあげるのもポイントです!
育児も家事も仕事も毎日が忙しくて、なかなか寝ついてくれない子どもにイライラしてしまうことがあります…。
毎日忙しいと、余裕もなくなってきますよね。だけど、大人が焦っていたりイライラしている気持ちは、まだ言葉が分からない子どもにも不思議と伝わってしまうものです。
どうしてもイライラが収まらない時には、浅い眠りになったタイミングで少し離れて、ベランダや別の部屋で一呼吸置いてもいいですし、寝かしつけが終わったら私も眠れる!溜まった録画を見る!買っていたデザートを食べる!など、寝かしつけが終わった後のひとり時間や楽しみを作って、一日のゴールとがんばった自分へのご褒美をつくってくださいね。
育児ママにも、寝かしつけのコツを聞いてみました
Q1:いつもやっている「我が家の寝かしつけ」を教えてください
- 添い乳やママの肘を触りながら眠っている
- 授乳しながら寝たタイミングでそのままベッドに寝かせる
- 抱っこで体をできるだけ密着させ、結構強めに一定のリズムでおしりをトントンする
- スクワットしながら寝かしつけ
- YouTubeでオルゴール音の音楽を流す
- 寝かしつける側が落ち着くのも大切です
- 赤ちゃんのすきな音楽もいいけど、自分のすきな音楽をかけて楽しみながら寝かしつけている
- 日中沢山活動的に遊んで、寝かせる
- 横揺れより縦揺れ (スクワットするようにしっかり揺れる)
Q2:寝かしつけがうまくいかなくて「イライラしてしまった」ときは、どうしていますか?
- おんぶして散歩したりして、無理に寝かせなかった
- 一旦子どもと別の部屋に移動する
- あきらめて、部屋を明るくする
- 自分も赤ちゃんも気分転換させる
- 頼れる人がいるなら、代行を頼む
- 寝かしつけを諦める
- 部屋を暗くして、眠るしかない環境にしてこちらも寝たフリをする
Q3:寝かしつけに関して「パパに手伝ってもらいたいこと」は、何ですか?
- 寝る前にやる事を早めに済ませてもらう
- ママのケア (マッサージしたり) 、寝かしつけを代わったり、子どもと思いっきり遊んでほしい
- 日によって状況が違うので、できる方が寝かしつけ担当
- 寝かしつけまでのお世話担当など、ワンチームで取り組んでもらいたい
- テレビなどの音に気をつけて静かにしてほしい
- 絵本の読みきかせをしてほしい
- 常に協力的に関わってもらってママじゃないと寝ないとかにならないよう、パパだけでも寝かせれるようにしてもらっておく
Q4:子どもがなかなか寝付いてくれなくて悩んでいるママに、ご自身の体験談やアドバイス、メッセージをお願いします
- 「自分がやらなきゃっ」て責任感で押しつぶされそうになるけど、もっと周りに頼って大丈夫!自分を大切にしてくださいと、9年前の長女を出産した時の私に伝えたい…
- 一旦別の部屋に移動して、まずはひと息ついてみてください
- 無理に寝かそうとするといろんなことが悪循環になるので、諦めることも大切です!
- 自分の負担を増やさないようにパパだけでなくおじいちゃんおばあちゃんなど、周りの人に沢山協力してもらいながら、少しでもイライラが軽減されるといいなと思います