【どう言えば伝わるの…?】イヤイヤ期の上手な「声かけ」
ライター:松本
イヤイヤ期真っ盛りの子どもと上手にコミュニケーションをとるにはどうしたらいいのか、そんな悩みを保育士さんに相談してみました。さすがは保育士さん。感情的になりがちな言葉を上手に言い換えてくださいました。
お風呂に入りたくない
- バイキンマンが体にくっついているかもしれないから、きれいにしよう
- お風呂で〇〇が待っているよ!ママ先に行ってくるね! (お風呂用おもちゃやお気に入りのおもちゃを浴室に置いておく)
- 今日は何秒でお風呂終わるか数えてみようよ! (あえてゆっくり数えたり、毎日記録更新する)
トイレに行きたくない
- トイレに行ったらお兄さん (お姉さん) みたいでかっこいいな~
- トイレ行った後に〇〇しようと思ってるんだけどな~ (好きな遊びやおやつなど)
- 〇〇が△△くんのこと待ってるよ! (トイレに子どもが好きなキャラクターを貼っておくと◎)
- トイレさんがお腹すいたって。早く行ってあげて~
寝たくない
- 一緒にゴローンしてお話しよう
- 明日もいっぱい遊べるように○○くんの体を休ませてあげようね
- 〇〇くんのおもちゃたちも、もう眠たいよ~って言ってるよ
服を着たくない
- この穴に向かっておいで~!ぎゅーしよう~!
- 今日は、コレ着る?それともこっち?
- この服かわいいな~ (かっこいいな~) ママも着たいな~
- お洋服着ないままだと風邪ひいちゃうよ~
- ママと一緒にお着替えしよう!
手をつなぎたくない
- ママ怖いから、連れて行って~
- ママおててが冷たいから温めて~
- 〇〇がおてて繋げて喜んでるね (ママやお子さんの手の甲にお子さんの好きなキャラクターを描いたりシールを貼る)
- こけていたいいたいならないようにおてて繋ごう!
ご飯を食べたくない
- ごはん食べたら力がいっぱい出てたくさん遊べるよ!ご飯食べたら〇〇しようね!
- 大きなお口 (カバさんのお口で) でごはん食べるところ見たいな~
- ごはん食べたら〇〇みたいにもっとかっこよく (かわいく) なれるよ! (子どもの好きなキャラクター)
野菜を食べたくない
- 先にお腹にいる食べものが寂しがってるよ~。わぁ!ブロッコリーさんが来てくれた!今度はトマトさんも!
- お野菜さんが○○くんに食べてほしいな~って言ってるよ!ママには聞こえる!!
- ママと一緒にせーので食べてみようか!
- お野菜食べたら食べられたよって言おうね! (パパやおじいちゃん、おばあちゃん、担任の先生など)
帰りたくない
- おうちで〇〇が△△くんまだかな~って待っているよ (子どものお気に入りのおもちゃや家族など)
- ママ1人で帰れないから一緒に帰ってほしいな
ダダをこねる
床に寝そべっている場合
- 〇〇くんのかっこいいお洋服が汚れてしまうから起きて
足でドンドン踏んでいる場合
- 穴が開いて落ちるよ!あ!ちょっと壊れてきてるかも!!
その場から動こうとしない場合
- 「手繋ごうか?抱っこがいい?」と動く手段の選択肢を与える。 気持ちを受け止めて、気分を変えることが大事。
保育園に行きたくない
- お友達と先生が○○くんまだかな~って待っているんじゃない!?
- 今日なにして遊ぶのかな~給食なにかな~先生に聞きにいこう!
- (着ている洋服の柄やキャラクターを見て) このかっこいいお洋服みんなに見せにいこうよ」
まだ遊びたい
- おもちゃも休憩したいみたいだからまたあとで遊ぼうね!
- (時計がわかる年齢であれば…) 長い針が〇の所まできたら終わろうね
泣き止まない
- お話ししたいからお口をムッ (閉じる) ってできる?
- ずっと泣いていたら○○くんのお顔が濡れて力が出なくなるよ (アンパンマン効果です)
- 〇〇くんがずっと泣いていたらママも悲しいよ (泣いているフリをすると効果◎)
走り回る
- ごっつんこしたり転んでいたいいたいなるよ
- 目が回るから歩こう、座ろう
- 座って遊ぼうね
大きな声で騒ぐ (静かにしなさい!)
- ねずみさん (声の大きさを動物の大きさに例える) の大きさの声でお話しして
- 大きい声だとお耳が痛いよ。みんながびっくりするよ
〇〇しちゃダメ!
- 〇〇すると△△になるからやめようね (例) おもちゃを投げると壊れる、お友達を押したらケガをする、悲しい。
危ない!走っちゃダメ!
- 走ったら転んだりぶつかるから歩こうね
- ママと一緒に歩こう
ちょっと待って!
子どもを待たせる場合
- 10数えて待ってて、○○のおうた歌って
突発的に止める場合
- ストップ!氷になって止まって!
イヤイヤ期真っ盛りの子どもに対する「基本的な心構え」を教えてください
保育士:安井さん
どうしてもイライラしてしまうときや叱ってしまうこともあると思いますが、一番に子どもの気持ちを受け止めてあげることが大切です。言うことを全然聞かなくて不穏な空気がつづくよりも、「しょうがない」「まあいいか」と気持ちを切り替えたり諦めることも一つの良い選択肢です。
反発せずに行動に移してくれたときにはしっかり褒めてあげ、スキンシップもたくさんとりましょう。子どもはとっても素直ですので、例えば「本当は見えないものが見える!」「聞こえないはずの声や音が聞こえる!」といったような空想的な反応をしたり、少しオーバーリアクションな対応をすると効果的です (笑)